Preludes for the Electronic Organ(電子オルガンのためのプレリュード)。これは私が最近出版した電子オルガンのための作品集のタイトルである。この作品集は「プレリュード(前奏曲)」と題しているが、内容的には各曲に様々なテクニックを身に付けるための課題があり、練習曲としての要素を持っている。どの楽器においても練習曲の存在は大きい。楽器を専門的に勉強してきた者には必ずボロボロになるまで使い込まれた楽譜が手元に有るのではないか。では電子オルガンの世界ではどうであろうか。電子オルガンはまだ楽器としての歴史が浅く、電子オルガンのために書かれた作品の数があまり多くない。ましてや電子オルガンの勉強過程において繰り返しさらうような練習曲が十分にあるとは言えない。
この論文では、電子オルガンの練習曲の現状を検証し、同じ鍵盤楽器であるピアノの練習曲との比較から見えてきたこと、またこの作品集を作曲するに至った経緯、そしてその楽曲そのものの紹介をまとめてみた。
※ご覧になりたい方はご連絡ください。ダウンロードアドレスをお知らせするメールを差し上げます。
|