電子オルガンはまだ楽器としての歴史が浅く、電子オルガンのために書かれた作品自体があまり数多くはありません。この作品集は「前奏曲」と題していますが、内容的には各曲に様々なテクニックを身に付けるための課題があり、練習曲としての要素を持っています。どの楽器電子オルガンは楽器としての歴史がまだ浅く、電子オルガンのために書かれた作 品自体があまり数多くありません。この作品集は「前奏曲」と題していますが、各 曲には様々なテクニックを身に付けるための課題があり、練習曲としての要素を 持っています。どの楽器の作品にも練習曲というものはたくさん存在しますが、そ れは音楽家である父が息子の音楽力の向上を願って与えたものや、先生がどうした ら効率よく生徒の腕が上がるかと考えて書いたものなど指導の現場で生まれてきた ものです。日頃電子オルガンの演奏指導をしている中で、特にこういった練習曲の 不足を感じ、はじめは自分自身の練習のために書いていました。これは難しいと感じたもものが、日々練習することにより克服できた時の爽快感、 新たなテクニックを身につけることによる音楽表現の広がり をこの作品を通じて多くの方々に味わっていただけたらと思 い、この度中・上級レベルの 43 曲を3冊(Book 1~3)に まとめました。また入門者から使えるこれらよりもやさしい レベルのものは ATN 出版より「いつでも弾きたい定番練習 電子オルガンのためのプレリュード」として発売されており ます。こちらはテクニックの進んでいる方も、初見演奏のレ ベルアップなどに幅広く活用していただくことができます。  その日の練習のスタートとしてのウォーミングアップに、 また合間の気分転換に、電子オルガンを弾くことの喜びを感 じていただけたら幸いです。